カメラのレンズマウントは、カメラ本体とレンズを接続する部分のことを指します。各メーカーごとに独自のマウントシステムを採用しており、互換性や名称が異なります。以下は主要なカメラメーカーのレンズマウントに関する情報です。
1. キヤノン(Canon)
- EFマウント: フルサイズおよびAPS-Cセンサーのデジタル一眼レフカメラに使用されるマウント。1987年に導入され、オートフォーカスをサポート。
- EF-Sマウント: APS-Cセンサー専用のマウント。EFマウントとは逆互換性があり、EFマウントのカメラにEF-Sレンズは使用できないが、その逆は可能。
- RFマウント: ミラーレスカメラ用の新しいマウント。フルサイズセンサーに対応しており、高速通信と高精度のオートフォーカスが特徴。
2. ニコン(Nikon)
- Fマウント: 一眼レフカメラ用の古くからあるマウント。多くのレンズと互換性があり、フィルムカメラからデジタルカメラまで幅広く対応。
- Zマウント: ミラーレスカメラ用の新しいマウント。大口径で短いフランジバックが特徴で、光学性能の向上が期待できる。
3. ソニー(Sony)
- Aマウント: 元々はミノルタのαマウントとして知られていた一眼レフカメラ用のマウント。ソニーが引き継ぎ使用。
- Eマウント: ミラーレスカメラ用のマウント。フルサイズおよびAPS-Cセンサーに対応し、非常に短いフランジバックが特徴。
4. フジフイルム(Fujifilm)
- Xマウント: APS-Cセンサーのミラーレスカメラ用マウント。軽量でコンパクトなデザインが特徴。
- Gマウント: 中判センサーのミラーレスカメラ用マウント。高解像度の撮影が可能。
5. パナソニック(Panasonic)
- マイクロフォーサーズ(Micro Four Thirds)マウント: オリンパスと共同で開発されたミラーレスカメラ用のマウント。小型軽量でありながら、高品質な画像を提供。
- Lマウント: フルサイズミラーレスカメラ用のマウント。ライカ、パナソニック、シグマの3社が共同で使用するマウント。
互換性について
- アダプター使用: 異なるマウントのレンズを使用する場合、アダプターを使用することが多い。ただし、オートフォーカスや自動絞りなどの機能が制限されることがある。
- 同一メーカー内での互換性: 同一メーカー内でも、古いマウントと新しいマウントの間には完全な互換性がない場合がある。